切削(機械加工)について
鋳造品や鍛造品などの素形材は、部品同士の接合面や位置決めのためのボス穴、抜き勾配など、成形したままでは要求仕様を十分に満たさないケースがあります。また、ネジ固定のためのネジ切り加工なども加わってくるので後加工として切削や研削などの機械加工を行うことが多々あります。このように素形材と機械加工は密接な関係があるのですが、素形材の製造と機械加工を別々の工場で対応しているのがまだまだ多く納期がかかったりコストアップの要因になっているのが実情です。素形材の製造は技術が固まりルーチン化すればそれ以降は比較的楽ですが、機械加工は、加工種類や機械設備が多彩で技術の進歩がめざましく、工場によって納期や出来上がりの質の違いが大きくなる傾向があります。
当社の特徴
当社製ダイカストは鋳造方式の中で特に寸法精度が高い鋳造方式ではありますが、それでも機械加工の精度には及びません。製品要求仕様にお応えするために機械加工部門の拡充強化に努めてまいりました。4軸CNCマシニングセンターを筆頭に約70基の工作機械を有しています(2023年5月現在)。
ダイカストと機械加工、これらふたつの部門の連携は極めて強力で当社ビジネスモデルの要ともなっています。
同一工場内で実施することで高い生産性と省資源化を実現している他、双方の加工特性に配慮した、高度かつ緻密な製造性考慮設計(Design For Manufacture:DFM)が行えることが大きなアドバンテージになっています。また、金型の一部内製化により更なる短納期低コストを実現しています。
現在は、当社工場では生産していない大型鋳物や鍛造品、アルミ押出し品、樹脂部品など、さまざまな素形材の機械加工にも携わっています。
自社の機械加工部門を基軸に前工程である素形材製造と塗装、めっきなど後工程まで一貫して取り組ませていただいているのも当社の特徴です。
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