板金プレスとは
板金プレスとは金型を押し当てて変形させる塑性加工であり、金属板の加工では最もポピュラーな加工方法です。
板金加工とプレス加工の2種類があり、両者を合わせて板金プレスと呼んでいます。
板金加工
プレスブレーキ(ベンディングマシン)等の汎用金型を用います。
一カ所ずつ金型を押し当てて曲げていき、少しずつ形状を作っていきます。
折り紙をイメージするとわかりやすいです。
多品種小量生産に向いています。
長所
・安い
・段取り時間が短い
・大きいワークも加工が容易
短所
・生産性が低い
・精度にバラツキが大きい
・作業者に高い技量が要求される
・形状が特殊な形状では金型用意する必要がある
プレス加工
製品の形状に合わせた専用の金型を用います。
一度のプレスで完成形となります。たい焼きをイメージするとわかりやすいかもしれません。
小さいパーツの大量生産に向いています。
ひとつずつ手作業でセットしてプレスする単発プレス、単発プレスをハンドリングして次の単発プレスをしていくトランスファープレス、コイル状の板を送り出して順番に少しずつ連続してプレスしていく順送プレス(プログレッシプブレス:プログレ)の3つがよく知られています。
長所
・生産性が高い
・精度のバラツキが小さい
・品質が作業者の技量に影響されない
短所
・金型が高い
・段取り時間が長い
・大きいワークはプレス能力も相応に大きいものが必要になる
当社の特徴
中国での塑性加工で最も多いのが板金プレスです。多くの工場で様々な工法で板金プレスが行われています。
当社はプレスマシンを保有していませんが、プレス工場と後加工や表面処理、組立でのつながりが深い事もあり、多くの工場と提携してモノヅクリに取り組んでいます。
単発プレス、順送プレス板金プレス(プログレ・PRG)、トランスファープレス、クランクプレス、リンクプレス、ナックルプレス、油圧プレス、水圧プレス、NCプレス、CNCプレス等、さまざまなプレス加工に対応可能です。
多くの加工法に対応出来ること、金型製作コストが低いこと、組立や塗装も出来るのが当社の強みになっています。
丸パイプの曲げや真円矯正も行っています。
板材加工品 |
板材加工+組立 |
パイプ曲げ加工+組立 |
基本仕様
切断方法 :せん断、レーザー切断、ウォータージェット切断、プラズマ切断、タレットパンチプレス(タレパン)
プレス方式:単発プレス、順送プレス
加圧力 :6.3t~200t
材料寸法 :500mm×500mm×13mm
アンコイラーとプレス機 |
順送プレス |
パイプベンダー |
対応可能加工方法
せん断、V曲げ、L曲げ、絞り、圧印、コイニング、打ち抜き、ビーディング、アプセッティング、ビアシング、Z曲げ、張り出し、インディング、シェービング、縁仕上げ、カーリング、ヘミング、バーリング、クリンチング、スリッティング、ねじり曲げ、ルーバリング、ハーフランクング、ハーフピアス、プロジェクション、切り曲げ、つぶし、刻印、マーキング、ファインブランキング、圧縮加工
対応可能材料例
鉄 :Q235、Q345、SPCC、SPCD、SPCE、SECC、st12、st13、st14、st15、65Mn、ASTM A36、ASTM A1011
ステンレス:SS201、SS304、SS301、SS316、SS316L、SS410、SS430
アルミ :3003,5052,6063,6061,7075
銅 :C1100、C2400、C2600、2801
後加工(各種表面処理)
静電粉体塗装、電着塗装、スプレー塗装、めっき、アルマイト、バフ研磨、電解研磨、ダクロタイズド処理、マグニコーティング処理