FSWとは
摩擦撹拌接合(FSW:Friction Stir Welding)とは高速で回転する工具を金属に押し当てて、発生した摩擦熱により金属を粘土のように柔らかな状態にして接合する固相接合に属する技術です。溶接と異なり低い温度で接合させるため、酸化やひずみが少ない、省エネルギーなど様々なメリットがあり、アルミのプレス部品やダイカスト部品の接合方法として採用が増えつつあります。
長所
・変形や歪みが少ない
・異種金属同士の接合が可能
・接合痕が目立たない
・接合条件を数値管理出来るため、品質が安定しやすい
・寸法精度が高い接合が可能
短所
・接合する面の要求精度が高い
・接合に時間がかかる
・設備が高価
当社の取り組み
当社では主に、自社アルミダイカスト部品やアルミ板金プレス品の接合に社外工場と提携してFSW接合を実施しています。
特にアルミダイカストは従来の溶接は困難でしたが、機械加工技術の進歩によりFSW接合への代替が進んできました。
摩擦撹拌接合装置:DH-FSW-1517